ある製薬会社の情報レター(公開)にあった消毒剤とウイルスの耐性
コロナウイルスはエンベロールという膜を持っていて、この膜を壊せば消毒の効果があるそうです。この膜は結構消毒薬に抵抗性が高くないよう。
浮遊試験:試験管内でのウイルスと消毒薬を作用させる試験
次亜塩素ナトリウムはコロナウイルス科に近いマウス肝炎ウイルスを0.21%で30秒で不活性化効果あり。ただし0.01%では10分被ばくさせてもいまいち。
エタノールでは、SARS-CoV(サーズ)やMARS-CoV(マーズ)に78%以上の濃度で30秒かければOK!
イソプロピルアルコールは70%以上でサーズ・マーズに30秒でOKと。
キャリア試験:ステンレス鋼などのキャリアにウイルスを滴下し、乾燥後に消毒薬を作用させる試験
次亜塩素酸ナトリウムはHCoV(ヒトコロナウイルス)に対して0.5%と0.1%で1分で効果あり。また、別の報告では0.5%10分間の作用で結果ありだそうです。
エタノールでは、62〜71%で1分間、ヒトコロナウイルスとマウス肝炎ウイルス・豚伝染性胃腸炎ウイルスに効果。
現時点2020年4月 ではまだ新型コロナウイルスに対しての消毒薬感受性の報告は無し。ただ、エンベロールという膜を持ったコロナウイルスは消毒薬対抗性は高くないと推察され、高水準消毒薬(グルタラール・フタラール)及び中水準消毒薬(次亜塩素酸ナトリウム・エタノール・イソプロピルアルコール)は有効であると考えられます。一方で低水準消毒薬(クロルヘキシジングルコン酸塩・ベンザルコニウム塩化物)は十分な効果が得られない可能性もあるとの事。
Posted by 管理者 at 15時07分
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